鉄バットトレーニングメソッド
(重さに教わる 重さに逆らわない 重さを利用する)
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甲子園の優勝校の駒大苫小牧高校や済美高校が鉄の棒(2.5kg位)をバットに見立てて行うトレーニングをご存知ですか。
通常のバットの3倍近くも重さのある細いバット(直径22mm位)で素振りをしたり、ゴルフボールを使ってティーバッティングをしたりします。済美高校からプロ野球に入団した選手は3kg以上の更に重いバットでトレーニングをしていたそうです。
プロ野球選手はキャンプの時に通常より重いマスコットバット(1.2kg位)で素振りをしたり打撃練習をしたりします。ところがこのマスコットバットを使った練習で手首を傷めたりなど故障をしてしまうことがスポーツ新聞などで報じられます。重いバットは体に大きな負荷をかけます。その大きな負荷は筋肉を鍛える方向にも働きます。しかし大きな負荷が一部の筋肉や関節に急激にかかることによって故障することもあります。重いバットのトレーニングは効果は高いが故障する確率も高い諸刃の剣といえるのかもしれません。
そもそもぎこちなくスムーズでないスイングの普通の選手が通常の3倍もある鉄バットでトレーニングをすればすぐに故障してしまうことは目に見えています。鉄バットでパワーをつけようというイメージを持って力いっぱい振るような練習をすれば故障をしてしまうのです。
武術の教えに次のような言葉があります。「重い剣は軽く使い、軽い剣は重く使う」重い剣とは鋼製の日本刀などをいい、軽い剣とは木刀などをいいます。重い日本刀を軽々と振りこなさなければ相手に攻め込まれてしまいます。軽い木刀で日本刀を持った相手と対戦する場合、体重の乗った重い剣で立ち向かわなければ相手になりません。
実はこの二つの体の動かし方は同じ使い方をします。体の深部の筋肉のインナーマッスルから体を動かし、表面の大きな筋肉アウターマッスルに力を発揮させることによって可能になります。要するに全身の筋肉、全身の関節がくまなく動くことになるのです。
この鉄バットトレーニングの真の目的は鉄バットの重さを利用して全身をくまなく動かす正確で強力なスイングの動きを身につけることです。感覚的に言えば重いバットをいかに楽に振りこなすことができるかということです。すべり台をすべり落ちるようなイメージで鉄バットを骨格や筋肉、関節が示す軌道にバットをのせてやるのです。実はその人の筋肉の弾力性、柔軟性、関節の可動域できまっています。一流選手でないほとんどの選手はこの軌道を無視して体に無理な負担をかけ無駄な努力をしているのです。ですからいつまでたってもスイングスピードが上がらず打率も向上しないのです。
自然身体構造研究所の鉄バットトレーニングメソッドは全身をくまなく使い、最大の筋力を発揮し、楽々とスイングできる方法をトレーニングします。各関節の可動範囲を広げその動きに応じたスイングをするための筋力を鍛えていきます。DVDに収録された鉄バットトレーニングを繰り返してください。一振り一振り目一杯スイング練習を積み重ねる事が「スイングってこんなに楽に振れるんだ」ということに気づくことにつながるのです。知らず知らずのうちにスイングスピードが上がってしまうのです。自分の限界を越え自分自身の本来の才能に気づくトレーニングメソッドです。
鉄バットトレーニングメニュー
・重さを利用したスイング(ピッチャー寄りの腕)
[効果:肘の折りたたみを身に付ける]
・重さを利用したスイング(キャッチャー寄りの腕)
[効果:腕の押し込みを身に付ける]
・股関節トップスイング(1)
[効果:変化球に対応できるトップを作る]
・股関節トップスイング(2)
[効果:変化球に対応できるトップを作る]
・肩甲骨下角ラインスイング
[効果:フォロースルーを大きくする。スイングスピードを上げる]
・大殿筋パワースイング
[効果:下半身で運ぶスイングを身に付ける]
・尺骨軸回旋パワースイング/尺骨軸回旋ピッチャー寄り
[効果:前腕の返しのスピードアップ]
・尺骨軸回旋パワースイング/尺骨軸回旋キャッチャー寄り
[効果:前腕の返しのスピードアップ]
・胸鎖関節ライン回旋スイング(ピッチャー寄りの腕)
[効果:肩の開きを抑える]
・胸鎖関節ライン回旋スイング(キャッチャー寄りの腕)
[効果:背中側の筋肉を使った腕の動き]
・前足軸強化スイング(送り)
[効果:体重移動をスムーズにする]
・股関節 内旋 外旋 強化スイング
[効果:バッティング時の股関節の動きを身に付ける]
・龍腰ツインスイング
[効果:下半身と上半身のひねりを利用したスイング
・骨盤ゆりかごスイング
[効果:体重移動を最大にし、腸腰筋打法を身に付ける]
・オープン外角スイング
[効果:外側に流れる変化球対応]
・タテ切り内角スイング
[効果:ライン際ファールにならない内角の打ち方]
・骨盤割体スイング[長嶋茂雄フルチン打法]
・首回旋スイング[頚反射を利用したスイング]
・低め膝送りスイング[下半身で運ぶ打法/低めの対応]
・大股開脚腸腰筋スイング[下半身強化]
・ゴルフボールティーバッティング[ミート力アップ パワーアップ]
トレーニング詳細はこちら
鉄バットトレーニングには意図があります
問題点 | 修正トレーニング |
内角が打てない | 重さを利用したスイング(ピッチャー寄りの腕) |
ボールが飛ばない | 重さを利用したスイング(キャッチャー寄りの腕) 大股開脚腸腰筋スイング |
ボールを待てない | 股関節トップスイング(1)(2) |
打てるだけのスイング | 肩甲骨下角ラインスイング |
手打ち、ボールが飛ばない | 大殿筋パワースイング |
スイングスピードが遅い | 尺骨軸回旋パワースイング |
肩の開きが早い | 胸鎖関節ライン回旋スイング(ピッチャー寄りの腕) |
後腕の脇が締まらない | オープン外角スイング 胸鎖関節ライン回旋スイング(キャッチャー寄りの腕) |
変化球に対応できない | 前足軸強化スイング |
軸足の粘りがない | 股関節内旋外旋強化スイング |
選球眼が悪い | 龍腰ツインスイング 首回旋スイング |
振り遅れるケースが多い | 骨盤ゆりかごスイング |
内角球に詰まってしまう | タテ切り内角スイング |
腰のキレが悪い | 骨盤割体スイング |
低めが打てない、飛ばない | 低め膝送りスイング |
ミート率、打率が悪い | ゴルフボールティーバッティング |
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」「ラグビー魂」
「中学高校バスケットボール」「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数。
チーム導入等、大量にご購入される場合はご相談願います。
TEL 0285-30-6151