鉄バットトレーニング2012
この鉄バットトレーニングが簡単にできるようになれば、プロ選手のスイング軌道が身につきます。
■ 重いバットを振る意味
2.5kgのバットを片腕で持ち、前腕、後腕それぞれでスイングできるでしょうか?
巨人の小笠原選手は、2.5kgのマスコットバットを使い、前腕、後腕でティーバッティングをします。
小笠原選手は、そんなに怪力の持ち主なのでしょうか。
小笠原選手の手のひらには、マメが無いとさえ言われています。(長嶋一茂氏談)
こんな重いバットを振っていれば、手のひらはマメだらけではないかと想像するのではないでしょうか。
小笠原選手は、なぜこんな重いバットをしかも片腕で振るのでしょうか?
それはバットが通る軌道を確かめるためです。
2.5kgのバットを片腕で振るためには、正確バットの軌道を通っていなければなりません。
少しでもその軌道をずれれば、バットの重さが身体にズシンとかかってきます。
2.5kgのバットを真横に持って、前方に差し出すようにイメージをしてみてください。
腕は、その重さと長さに耐え切れずバットを落としてしまうかもしれません。
実は、バットの軌道は、そのバットの重さを感じないその人に合った軌道があるのです。
その軌道は、人それぞれ違っているのです。
■ バットの軌道を探す
剣術の教えに次のような言葉があります。
「重い剣は軽く使い、軽い剣は重く使う」
重い剣は、この場合鉄バットのことを言っていますが、鉄バットを軽く使うとは、鉄バットの重さを感じない軌道を探すことを言っているのです。
バットには重さと長さがあります。
軟式バットから硬式バットになったほんの100gの違いさえ重く感じるものです。
実は重く感じる人は、自分本来と違う軌道を振っていて、腕の筋力にだけ頼ったスイングをしているので重く感じるのです。
人はそれぞれ身体の大きさも柔軟性も違います。
バットは重くて長いわけです。
重いバットは、地面に落ちるようになります。(重力加速度)
長いバットは振れると遠心力が働きます。
要するに正確なバットの軌道とは、重力加速度と遠心力に自分の身体の動きを合せていくのです。
■ 鉄バットトレーニングが簡単にできれば、自分の本当の軌道が身につきます
プロ野球の一軍のレギュラー以外のほとんどの選手は間違えたスイングの軌道で力づくのスイングをしています。
異常に重い鉄バットを振れば、自分自身の間違えたスイング軌道に気づくことになります。
ティーバッティングのゆるいボールでさえ打つことができないでしょう。
重い鉄バットが軽く振れる軌道を、自分自身の身体と対話しながら探していくのです。
この軌道がわかってくると手のひらにマメができなくなります。
私が対談した西武のおかわり君と巨人の男・村田選手の手は、赤ちゃんのように柔らかかったです。
おかわり君は「僕は手のひらにマメができないんです。練習をさぼっているわけではありませんよ(笑)」と言っていました。
正常な軌道に振れていると、手のひらにバットが吸いつくように、バットと手のひらの作用反作用点が移動するようになるのです。
■ 鉄バットトレーニングの内容
鉄バットトレーニングは、13種類のエクササイズで構成されています。
腕の軌道をみにつける、下半身から始動させる感覚を身につける、ゆったりとボールをひきつける、内角外角低目のボールの対応、変化球の対応、選球眼の向上、自分のタイミングで打つ神経構築、飛距離アップ、軸足の踏んばり、割れ、速球の対応など、およそバッティングに必要なスキルが身につきます。
しかし、はじめはまったくと言っていいくらい鉄バットトレーニングのエクササイズをこなすことができないと思います。
映像の手本の動きや動き方のコツにしたがって鉄バットを楽に振りこなす軌道をさがしていってください。
当研究所の鉄バットトレーニングは、筋トレではありません。
神経トレーニングです。
小学生からプロ野球選手までを指導した経験から、導き出したトレーニング・メソッドです。
鉄バットトレーニングを難なくこなせるようになった時に、あなたの本当の実力を発揮することとなるのです。
DVDメニュー(約55分)
1. 片腕スイング(前)肩のせバージョン
2. 前腕片腕スイング
3. 後腕片腕スイング肩のせバージョン
4. 後腕片腕スイング
5. 両腕ゆったりスイング
6. 内角低めスイング
7. 外角低めスイング
8. ワンバウンドスイング
9. 変化球対応股関節抜きスイング
10. 割れ始動スイング
11. 股関節落下始動スイング
12. 体幹ツイストスイング
13. 四股接地スイング
14. 求心力スイング
15. 高速真横ティースイング
16. スイングのポイント
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数。
チーム導入等、大量にご購入される場合はご相談願います。TEL0285-30-6151