■ 「肩の開きが早い投手への指導(胸の開閉)」
投手の鉄則は半身でいる時間を長くして急速に回旋しリリースすることです。水槽で泳ぐ魚の方向転換のような動きです。ゆったりとした体重移動のリズムから急速に回旋しリリースするボールを打者はリリースポイントを把握することが大変難しく感じます。これが「キレ」のメカニズムの一つです。
今回は肩の開きをグローブ腕の肩甲骨の動きと胸部の開閉を含めて肩の開きを抑える方法を説明しています。
肩の開きの早い投手はグローブ腕の肩甲骨の可動がありません。グローブをつきだしてから戻ってくる時間が短くなります。
肩の壁ができている選手はグローブ腕の肩甲骨をスライドさせつき出しも戻りも時間が長くなります。グローブ腕のストロークが大きくなります。その腕全体の筋肉まで使うので力強くなります。この肩甲骨のスライドによって肩の開きは遅くなります。更には胸部の開閉の動きによって肩の開きはもっと遅くなります。そのことによってボールを前でリリースできるようになり、胸部の弾力性の筋力まで使うのでキレとスピードが更に増します。この動きの達人は西武涌井投手です。
この章では柔らかくてリズムよく動く体幹部の動きを身につけ肩の開きを抑える練習法などが収録されています。
DVDメニュー(約20分)
肩の開きが早い投手の原因と対処法
身体基礎リズム体操
肩の開きが早い投手のための練習法
なかなか上手くならない選手への指導方法をタイツ先生が実演しながらお伝えします。
野球選手の様々な問題のその原因を解説し、約5分間の対策トレーニングで解決します。
まず身体の構造と物理法則によって問題を分析し、その根本原因を把握します。
対策トレーニングは、まず厳選された3種類の身体基礎リズム体操(股関節体操・肩甲骨体操・中心軸体操)で全身の関節の可動を高め、野球の動作に必要なリズム感を司る運動神経をアップさせます。
そののち原因の分析にもとづき、個別に調整された対策エクササイズで問題点を解決します。
(タイツ先生の野球指導者セミナーシリーズは、野球なぜできないのシリーズを項目ごとに分割したDVDです)
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数