■ 「低目のボールが打てない打者への指導」
外角低目、内角低目、ピッチャーの決め球のコースです。身体からもっとも遠かったり、極端に近かったりするわけですから、打ちにくいのは当然といえます。しかし、その難しいボールもどうにか対応しながらヒットにする選手がいます。3割バッターの対応力ですね。
ところが外角低目、内角低目に投げておけば絶対に打たれないと思われているバッターがいます。低目の打てないバッターの特徴は下半身を固定して腕の伸ばす動きで打とうとすることです。バットの軌道はゴルフスイングのようになります。正面からくるボールに対してゴルフスイングの軌道で打つのです。
当たるポイントが1点ですこし振り遅れれば当たったとしても打球は外角低目はシュート回転になり、内角低目は引っかけてボテボテのごろになります。結局腕の筋力だけでの対応では振り子時計の振り子みたいで打てないわけです。
バッティングは下半身の動きが上半身、腕、バットと伝わっていくことで大きな力と対応力が発揮できるわけです。下半身から螺旋状に伝わっていくように、この螺旋の動きの過程があるとボールを見極める時間となったり、螺旋のひねりもどしの力もパワーとして力強いスイングを生み出したりします。つまり下半身の始動のフィーリングを身につけない限り、低目の難しいボールへの対応が難しいのです。
下半身から始動というと「下半身から力を入れて始動する」と思ってしまいますが、それも間違いなのです。筋肉は力を入れる、力を抜くのリズムの繰り返しで動きます。ですからバッティングで立っているときは、力が入っているわけですから、力を抜くことでスイングを始動させなければいけないのです。
この章では、これらのことの対処法や練習法が収録されています。
DVDメニュー(約19分)
低目のボールが打てない原因と対処法
身体基礎リズム体操
低目のボールが打てない打者の練習法1
低目のボールが打てない打者の練習法2
なかなか上手くならない選手への指導方法をタイツ先生が実演しながらお伝えします。
野球選手の様々な問題のその原因を解説し、約5分間の対策トレーニングで解決します。
まず身体の構造と物理法則によって問題を分析し、その根本原因を把握します。
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そののち原因の分析にもとづき、個別に調整された対策エクササイズで問題点を解決します。
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監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数