■ 「投げる時に体重が後ろに残る投手への指導」
そもそも、投げるときに体重が後ろに残っていてはダメなのでしょうか?投手が脚を高く上げるのは自身の体重や高く上げた脚の重さの位置エネルギーを使いたいからです。キャッチャー方向に落下しながらすべり台のように移動する位置エネルギーを投げ腕の振りにつなげたいわけです。
この体重移動の位置エネルギーが後足に残っているようでは投げる運動に位置エネルギーを全く使えないばかりではなく、身体のバランスを崩し倒れそうになります。位置エネルギーが前足に移動し、それから回旋運動に変換するのが投球の正常な動きです。
投げる運動の最大エネルギーといえる位置エネルギーを使えないことには強いボールを投げられるわけがありません。プロ野球の投手でも、この位置エネルギーをロスするような動きがでたときにボールのキレをなくし打ち込まれるのです。
体重が後ろに残る多くの投手は体重移動の接地のイメージを間違えています。人はジャンプして接地するときにその衝撃を吸収するように関節を柔らかく使います。体重移動の前足の接地はジャンプして接地するようなフィーリングです。
ところがジャンプの接地のようなエネルギーがおこっているのにも関わらず、衝撃を吸収することをせずに「力を入れて回そう」としたり、「壁の働きで開きを抑え」ようとしたりします。
前足の衝撃を受けとめれば、前足の弾力性を発揮したり、膝の自動回旋の働きで壁の役割をしたりします。前足に力を入れるのではなく、ジャンプして着地する自然な働きをすればピッチングで必要なすべての動きができるようになるのです。
このような動きを身につけるための練習法や注意点が収録されています。
DVDメニュー(約25分)
投げる時に体重が後ろに残る原因と対処法
身体基礎リズム体操
投げる時に体重が後ろに残るの練習法
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野球選手の様々な問題のその原因を解説し、約5分間の対策トレーニングで解決します。
まず身体の構造と物理法則によって問題を分析し、その根本原因を把握します。
対策トレーニングは、まず厳選された3種類の身体基礎リズム体操(股関節体操・肩甲骨体操・中心軸体操)で全身の関節の可動を高め、野球の動作に必要なリズム感を司る運動神経をアップさせます。
そののち原因の分析にもとづき、個別に調整された対策エクササイズで問題点を解決します。
(タイツ先生の野球指導者セミナーシリーズは、野球なぜできないのシリーズを項目ごとに分割したDVDです)
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数