■ 「バッティングで肩が開く打者への指導」
バッティングの時に肩の開きが早いと外角のスライダーが打てません。内角球は肩を早めに開かなければ対応できず、内角球に意識を持ち、外角球が来た場合などまったく対応ができないのです。
この肩の開きに対して「肩の開きをがまんしなさい」という指導があります。バットと腕は遠心力で速く回しながら、肩の開きだけをがまんしなさいなんて出来るわけがありません。肩の開きをがまんすることによってスイングの遠心力を阻害することになってしまうのです。これは矛盾に満ちた運動でスイングスピードも対応力も上がらないのです。
肩の開きのメカニズムは前腕の肩甲骨のスライドの動きと前腕の内旋の動きです。この動きができると他の人に肩を開くように引いてもらってもなかなか開きません。骨格の構造で肩が開かないようになります。
ここで注目してもらいたいのが肩の開きをがまんしようとしているところです。前腕は落下しながら内旋する動きをすることで肩の壁としての作用になるのです。そしてもうひとつ肩の開きを抑える作用は下半身の膝の自動回旋という動きがあります。前足をリラックスして接地した瞬間に前足の膝に内ひねりが起こり(膝の自動回旋)、壁の動きになるのです。
つまり壁の働きは下半身の壁(膝の自動回旋)と、上半身の壁(前腕の肩甲骨スライド、内ひねり)の二つがある事がわかります。下半身の壁、次に上半身の壁を時間差で動くことにより、よりねばりのあるボールの対応ができるのです。
DVDには、この二つの壁の働きを身につける練習法などが収録されています。
DVDメニュー(約21分)
バッティングで肩が開く原因と対処法
身体基礎リズム体操
バッティングで肩が開くの練習法
なかなか上手くならない選手への指導方法をタイツ先生が実演しながらお伝えします。
野球選手の様々な問題のその原因を解説し、約5分間の対策トレーニングで解決します。
まず身体の構造と物理法則によって問題を分析し、その根本原因を把握します。
対策トレーニングは、まず厳選された3種類の身体基礎リズム体操(股関節体操・肩甲骨体操・中心軸体操)で全身の関節の可動を高め、野球の動作に必要なリズム感を司る運動神経をアップさせます。
そののち原因の分析にもとづき、個別に調整された対策エクササイズで問題点を解決します。
(タイツ先生の野球指導者セミナーシリーズは、野球なぜできないのシリーズを項目ごとに分割したDVDです)
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数