■ 「バントでボールの勢いが死なない選手への指導」
皿にのったコーヒーカップを運ぶときにコーヒーカップがカタカタと音をたてコーヒーがこぼれそうに運ぶ人がいます。身体が緊張して固まっていて腕だけの筋肉で揺れを抑えるようにコーヒーを運んでいるからです。
バントでも同じようなことがいえます。身体を固めて腕の曲げ伸ばしの筋肉でバントをしています。この動きでは上下左右のボールの軌道に対して当てることさえ難しくなります。当然身体を固めた腕でプッシュするバントなのでボールの勢いを殺すこともできないのです。更には一塁側や三塁側にコースを決めてバントをすることなでまったく無理なことなのです。
バントは重心の移動で行います。身体の重心(骨盤あたり)の移動と柔らかい身体の状態でボールの勢いを吸収してコントロールします。そのバントの動きをするためには、股関節、肩甲骨、背骨の柔らかい動きができなくてはなりません。これらの動きが重心の上下左右の動きを容易にして確実にバントをすることを可能にします。ピッチャーがバントを外したボールに対しても身体が対応できるようになります。
この章では重心移動のバントの仕方、練習法などを詳しく説明しています。アマチュア野球ではバントが勝敗を決めるといっても過言ではないくらいですから、しっかりと習得して下さい。
DVDメニュー(約18分)
バントでボールの勢いが死なないの原因と対処法
バントでボールの勢いが死なないの練習法1
身体基礎リズム体操
バントでボールの勢いが死なないの練習法2
なかなか上手くならない選手への指導方法をタイツ先生が実演しながらお伝えします。
野球選手の様々な問題のその原因を解説し、約5分間の対策トレーニングで解決します。
まず身体の構造と物理法則によって問題を分析し、その根本原因を把握します。
対策トレーニングは、まず厳選された3種類の身体基礎リズム体操(股関節体操・肩甲骨体操・中心軸体操)で全身の関節の可動を高め、野球の動作に必要なリズム感を司る運動神経をアップさせます。
そののち原因の分析にもとづき、個別に調整された対策エクササイズで問題点を解決します。
(タイツ先生の野球指導者セミナーシリーズは、野球なぜできないのシリーズを項目ごとに分割したDVDです)
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数