五分で解決!「野球なぜできないの第8弾」(DVD)
(22)打者の選球眼が悪い (23)打者がスピードボールを打てない (24)投手が投げるときに肩の開きが早い
毎週3つの問題の解決方法をタイツ先生が実演しながらお伝えします。(毎週金曜日発売)
野球における様々な問題のその原因を解説し、約5分間の対策トレーニングで解決します。
まず身体の構造と物理法則によって問題を分析し、その根本原因を把握します。
対策トレーニングは、まず厳選された3種類の身体基礎リズム体操(股関節体操・肩甲骨体操・中心軸体操)で全身の関節の可動を高め、野球の動作に必要なリズム感を司る運動神経をアップさせます。
そののち原因の分析にもとづき、個別に調整された対策エクササイズで問題点を解決します。
第8弾の問題は、
(22)打者の選球眼が悪い
(23)打者がスピードボールを打てない
(24)投手が投げるときに肩の開きが早い
■ 「打者の選球眼が悪い」
打者の悪球に手を出してしまう最大の原因は、ボール球だとわかったとしても止まることができない。「1、2」のリズムでスイングを始動し1から2の途中でボール球だと判断しても「身体は急に止まれません」という感じで振りたくなくても振ってしまうのです。ストライクからボールになる沈むボールも気づいたときには、腕の伸ばす動きしかできずへっぴり腰でスイングをするのです。
スイングが途中で止まれる選手と止まれない選手の違いは筋肉の力の入れ方の違いにあります。止まれる選手は足裏からバットへ筋肉が順々に伝わるようにスイングをします。止まれない選手は「1、2」のリズムで「1」で力を入れ、「2」でも力を入れ、身体が固まりのような状態でスイングをしています。固まりは坂道を転げ落ちるように動き出したら止まることはできません。身体のほとんどが固まっていて、わずかに動くことができる腕の伸ばす動きでスイングをします。この動き方がへっぴり腰のスイングを生むわけです。
筋肉は「力を入れる、力を抜く」で力を発揮するという大原則があります。人が立っているという事は、力が入っていることですから、力を抜いて始動しなければスタートできないのです。
打者がバットを持って立っていることは筋肉に力が入っていることですから、力を抜いてスイング始動しなければ筋肉が正常に働きません。ですからボールを見極めながら、割れの体勢ができたら、力を抜いてスイングを始動させなければなりません。割れの体勢や前足が接地したら身体の力を抜いてスイング始動させなければならないのです。
特に両方の股関節の抜き方がポイントです。足裏からバットへ螺旋状の力が加わるようにスイングをすることができます。螺旋状の筋力の伝達の途中でボールが変化してもちょっと止まれば対応できます。つまりボールをつねに見極めながらスイングをしているのです。
この動きの達人はイチロー選手です。一般の選手はインパクトのポイントが一点になるのにたいして、イチロー選手は前後に奥行きのある大きなインパクトポイントを持っているのです。
身体を足裏から螺旋状に力を伝えるフィーリングをつかめば選球眼はよくなります。全身の筋肉が連動しているので飛距離も上がっていくのです。
この章では、これらの原因や対処法、練習法などを収録しています。
■ 「打者がスピードボールを打てない」
「スピードボールだから、力いっぱいスイングしなくちゃ」という感じで全身をガチガチに固めてスイングをします。特に腕には力を込めて腕を伸ばすように使ってスイングをします。
腕を伸ばす動きはプロボクサーでさえ時速30kmくらいです。腕を伸ばす30kmのスピードで150kmのボールを打つ動きは大変難しい対応なのです。
阪神の城島選手は「腕はデンデン太鼓のように使っていて、力はぜんぜん入れていません」と発言しています。力の出し方のイメージが一般の選手とまったく違います。野球のスイングの運動は胴体を速く回した勢いを腕やバットに伝えるようにするとスイングスピードが上がります。腕とバットが遠心力に乗るからです。
一般の選手は腕でバットを押す運動で打ち、一流の選手は腕とバットを遠心力に乗せるように振ります。まさに人間デンデン太鼓のようです。
この章ではスイングの軌道や下半身始動の感覚を身につけスピードボールに対応する動きが身につきます。超高速球に対応する真横ティーの練習方法はスピードボールでもしっかり振り切りスイングする方法を詳しく解説しています。
■ 「投手が投げるときに肩の開きが早い」
投手の鉄則は半身でいる時間を長くして急速に回旋しリリースすることです。水槽で泳ぐ魚の方向転換のような動きです。ゆったりとした体重移動のリズムから急速に回旋しリリースするボールを打者はリリースポイントを把握することが大変難しく感じます。これが「キレ」のメカニズムの一つです。
今回は肩の開きをグローブ腕の肩甲骨の動きと胸部の開閉を含めて肩の開きを抑える方法を説明しています。
肩の開きの早い投手はグローブ腕の肩甲骨の可動がありません。グローブをつきだしてから戻ってくる時間が短くなります。
肩の壁ができている選手はグローブ腕の肩甲骨をスライドさせつき出しも戻りも時間が長くなります。グローブ腕のストロークが大きくなります。その腕全体の筋肉まで使うので力強くなります。この肩甲骨のスライドによって肩の開きは遅くなります。更には胸部の開閉の動きによって肩の開きはもっと遅くなります。そのことによってボールを前でリリースできるようになり、胸部の弾力性の筋力まで使うのでキレとスピードが更に増します。この動きの達人は西武涌井投手です。
この章では柔らかくてリズムよく動く体幹部の動きを身につけ肩の開きを抑える練習法などが収録されています。
DVDメニュー(約1時間11分)
(22)打者の選球眼が悪い
打者の選球眼が悪いの原因と対処法
身体基礎リズム体操
打者の選球眼が悪いの練習法
(23)打者がスピードボールを打てない
打者がスピードボールを打てないの原因と対処法
身体基礎リズム体操
打者がスピードボールを打てないの練習法
(24)投手が投げるときに肩の開きが早い
投手が投げるときに肩の開きが早いの原因と対処法
身体基礎リズム体操
投手が投げるときに肩の開きが早いの練習法
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数