五分で解決!「野球なぜできないの第3弾」(DVD)
(7)投手が軸足一本でしっかり立てない (8)グローブを横にしてボールをとる (9)バッティングでスウェーする
毎週3つの問題の解決方法をタイツ先生が実演しながらお伝えします。(毎週金曜日発売)
野球における様々な問題のその原因を解説し、約5分間の対策トレーニングで解決します。
まず身体の構造と物理法則によって問題を分析し、その根本原因を把握します。
対策トレーニングは、まず厳選された3種類の身体基礎リズム体操(股関節体操・肩甲骨体操・中心軸体操)で全身の関節の可動を高め、野球の動作に必要なリズム感を司る運動神経をアップさせます。
そののち原因の分析にもとづき、個別に調整された対策エクササイズで問題点を解決します。
第3弾の問題は、
(7)投手が軸足一本でしっかり立てない
(8)グローブを横にしてボールをとる
(9)バッティングでスウェーする
■ 「投手が軸足一本でしっかり立てない」
ピッチングのどんな解説書にもでてくる「ピッチャーは軸足一本でしっかり立つ」という言葉。なぜ軸足一本で立たなければならないのでしょうか?
それは体重移動のエネルギー(位置エネルギー)を最大にするからです。勢いやキレのあるボールを投げられない投手や野手は位置エネルギーを使えず、腕の筋力だけでボールを投げています。
位置エネルギーの落下の動きは最速落下曲線(サイクロイド曲線)と呼ばれ、スノーボードのパイプラインのような曲線です。仮に東京から新大阪までパイプラインのような曲線を掘ってボールを転がすと、たったの12分で到着してしまいます。新幹線なら2時間半かかるのにボールが滑り落ちるエネルギーだけで、わずか12分で到着してしまうのです。
この位置エネルギーを使ったピッチングができなければ、ただの手投げのピッチャーでしかありません。つまり軸足一本でしっかり立たなければ、位置エネルギーを使ったピッチングができないのです。なぜかといえば、この位置エネルギーは落下のエネルギーでピッチャーが落下するには軸足一本でしっかりと立てていなければならないからです。
人間には落下する運動をする筋肉はありません。落下するには力を抜く(脱力)しかないのです。軸足でしっかり立てていなければ軸足や身体の他の部位の筋肉に力が入っています。力が入ったまま体重移動の始動をします。自分自身の体重をホームベースの方向に運ぶ運動をします。落下のエネルギーではありません。位置エネルギーを使えていないことになります。ですから腕の力だけで力んでボールを投げて力のないボールになるのです。
「軸足でしっかり立つ」は身体を落下させるための準備ができたことになるのです。この章では軸足一本で立つまでのプロセスを細かく説明しています。全身でバランスをとり、楽に軸足で立つための練習法などを紹介しています。また野手の半身になる軸足の使い方を解説しています。
野球は投げることのミスが勝敗に直結しているスポーツです。しっかりと原理原則にそって力強いボールを投げてください。
■ 「グローブを横にしてボールをとる」
初心者に見られる典型的なキャッチングですが、キャッチングやハンドリングの下手な選手達は、大なり小なり、キャッチングの方法を間違えています。筋肉を緊張させたままキャッチングするリズム感を修正していかなければなりません。キャッチングの上手下手は、グローブ腕の使い方の問題ではありません。手のひらの伸筋・屈筋、肩甲骨、背骨、股関節など全身を連動させるキャッチング。
身体の中心から腕や脚を動かしてキャッチングすることが、華麗なキャッチングと広い守備範囲の選手になるために必要です。キャッチングの考え方、動作を根本的に治さなければならないのかもしれません。キャッチングの筋出力のリズム感や肩甲骨から動かす腕の使い方、そのためのストレッチなどを説明しています。
■ 「バッティングでスウェーする」
変化球をへっぴり腰で空振りしてしまう。ボール球にもどんどんスイングしてしまい選球眼が悪い。前につっこむようにスウェーしてします。このような選手は軸足の筋出力が間違っているのです。
いわゆる軸足が踏ん張れません。打ちにいってしまうという状態のスイングです。この軸足の使い方を変えない限り、出会い頭のバッティングしかできません。まずはバックステップ(軸足の体重の乗り方)ができていません。体重移動が不十分で「打つのか、打たないのか」軸足で体重を支えるのが精一杯で、スイングの始動は両腕だけで振り出すようなことが起こるのです。これでは当てるのがやっとこさで、腕だけの筋力で打っていますから、打球は飛びません。
この章では軸足にしっかり乗る方法や軸足の始動の方法を説明しています。特に軸足の股関節の動きが重要で、股関節の周りの筋肉のON・OFFの動きを解説しています。プロ野球の選手たちでもこの軸足の始動の感覚がちょっとずれるだけでスランプに陥ります。ほとんどの選手たちが軸足の使い方を間違えていますので、いつでもいつまでもスランプと言えるかもしれません。
軸足の始動を身につける練習法や股関節の可動を高めるストレッチが収録されています。
DVDメニュー(約1時間)
(7)投手が軸足一本でしっかり立てない
投手が軸足一本でしっかり立てないの原因と意味
身体基礎リズム体操
投手が軸足一本でしっかり立てないの対処法と練習法
(8)グローブを横にしてボールをとる
グローブを横にしてボールをとるの原因と対処法
身体基礎リズム体操
グローブを横にしてボールをとるの対処法と練習法
グローブを横にしてボールをとるの練習法とストレッチ
(9)バッティングでスウェーする
バッティングでスウェーするの原因と対処法
身体基礎リズム体操
バッティングでスウェーするの練習法と対処法
バッティングでスウェーするの練習法とストレッチ
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数