ピッチャーがクイックスローで1.2秒をきる方法
メジャーリーグの松坂大輔投手はクイックスローで(ピッチャーの始動からボールがキャッチャーのミットにおさまるまでの時間)で1秒を切るタイムを出します。プロ野球のスカウトはこのクイックスローの時間を計ります。1.2秒を切るかどうかをスカウトの基準としているようです。クイックスロー1.2秒がプロになるための登竜門といえます。一般のピッチャーはクイックスローで投げ急ぐあまり、ボールの勢いが全く無く打たれるケースが多々あります。
クイックスローはワインドアップのように力強いボールで素早いフォームで投げなければなりません。松坂大輔投手はワインドアップも普通のセットポジションもクイックスローも、ほとんど変わらず勢いのあるボールを投げます。このことはピッチングの最大のエネルギーである体重移動(位置エネルギー)がどのフォームでも同じように使えているのです。
みなさんは「クイックスローはフリーフットをなるべく速くキャッチャー方向に移動して投げなければ」と思っているのではないでしょうか。この意識、運動のイメージでは松坂投手のような勢いのあるクイックスローをすることはできません。
このイメージでは重い身体を(例えば体重70kg)を運ぶように移動する運動になってしまいます。70kgの砂袋を腕でかかえて前方に移動していることをイメージしてください。もう一つは、この70kgの砂袋をブランコに乗せて、上に上げて手を放し、ブランコと砂袋がすべるように移動する事をイメージしてください。このブランコと砂袋の体重移動のイメージが松坂大輔投手の体重移動の方法です。このブランコと砂袋の描く軌道をサイクロイド曲線(最速落下曲線)と言います。松坂投手はワインドアップでもクイックスローでもサイクロイド曲線に乗りながら体重移動をしているのです。
このDVDではサイクロイド曲線に乗って体重移動のピッチングの方法が収録されています。このサイクロイド曲線の体重移動を身に付けるとピッチングのスピードアップが必ず起こります。楽に動けているのにボールの勢いが増しているということになるのです。
DVDメニュー
- ピッチングの最大のエネルギーは自分自身の位置エネルギーである
- 速く体重移動(並進運動)をしようとして投げる事の間違い
- 軸足のねじれ作用による筋肉の弾力性が軸足のけりを加速する
- 股関節の抜きと外旋、胸鎖関節ラインの割れのリズム感を身につける
- 骨盤とみぞおちの使い方による体重移動のコツ
- 体重移動の2つのOFFについて
- 首の回旋ポイントがリラックスした体重移動を生む
- 首の回旋をガイドとして投げるイメージトレーニング
- 股間節反射落下スローイング
- ラジオ体操第二落下スローイング
- クイックスロー実践
- ピッチャーのしなやか体作り 遠心力ウェイトトレーニング紹介
トレーニングには意図があります
問題点 | 修正トレーニング |
クイックスローで球が遅い | 1.ピッチングの最大のエネルギーは自分自身の位置エネルギーにある体重移動 2.速く体重移動(並進運動)をしようとして投げる事の間違い |
クイックスローで軸足のケリが弱い | 3.軸足のねじれ作用による筋肉の弾力性が軸足のけりを加速する 4.股関節の抜きと外旋、胸鎖関節ラインの割れのリズム感を身につける |
体重移動がスムーズでない | 5.骨盤とみぞおちの使い方による体重移動のコツ |
クイックスローのコントロールが悪い | 7.首の回旋ポイントがリラックスした体重移動を生む 8.首の回旋をガイドとして投げるイメージトレーニング |
体が硬い | 11.クイックスローの実践 12.ピッチャーのしなやかな体作り 遠心力ウエイトトレーニング紹介 |
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数。
チーム導入等、大量にご購入される場合はご相談願います。TEL0285-30-6151