キャッチャーの2塁送球で2秒を切る方法
肩が強いだけではダメ!体幹部の動きが2秒の壁を破る
投げる動作は肩関節を基点とした円運動に見えます。ですから昔から「地肩が強い」「鉄砲肩」など肩関節の筋力を強調する言葉が残っています。見た目の言葉やイメージによって運動をした場合に、実際の運動動作にマイナスに働くことが多いようです。
例えば「肩が強い」と言われ遠投も100m以上投げられる人が素早く2塁送球で2秒を切るように投げられるとは限りません。肩が強いと言われている選手は肩関節の筋力に頼りきった投げ方をするので肩を故障することも多いのではないでしょうか。人間が動く時は、腕や脚や頭部、胴体などの体重移動が起こるわけですから一部分の筋力に頼った運動そのものが無理なことは明らかです。
キャッチャーの2塁送球ではボールをキャッチした時から投げたボールを2塁ベース上の野手がキャッチした時間を測ります。その時間が2秒を切ることがプロ野球のキャッチャーの登竜門とされ、プロのスカウトの人たちはストップウォッチで計測します。
肩が強い選手はたくさんいます。遠投で100m以上投げられる選手もたくさんいます。ところが一球や二球なら100m以上投げられても「50球続けて投げろ」といわれた場合、投げ続けることができるでしょうか。肩関節の筋力に頼りきった投げ方では、投げる事はできないでしょう。全身が連動する筋力を投げる腕の動き、ボールのリリースにつなげる動きができなければ投げる事はできません。この全身が連動する動きは ボールをキャッチする→トップをつくる→リリースをする の一連の動作がたいへんスムーズで速くなります。しかも肩関節だけではなく、全身の筋肉が投げる動きに参加しているので速くて強いボールを投げることができるのです。さらには全身の連動する動きは身体の回旋軸を安定させコントロールも良くします。
この全身が連動する動きのポイントになるのが体幹部(胴体)の動きです。メジャーリーガーのトップクラスのキャッチャーは体幹部(胴体)の動きが格段に違います。
このDVDの中には体幹部からの動きを使ったキャッチング、フットワーク、左右半身の連動など流れるような送球の方法が収録されています。「脚の筋力でステップする」イメージでは2秒を切ることはできません。メジャーリーガーのトップクラスの体感・技術を身につけて、体が楽な自然の動きでの送球を身に付けてください。
DVDメニュー
- 自由自在に動けるキャッチャーの構え方
- 腕の筋力をすべて使い切る、かなり下からも捕れるキャッチングの腕の動き
- ボールの衝撃を吸収し次の動きにつなげる体幹部の動き
- 肩の壁、投げる腕のトップの位置を確認する
- 最短時間でトップを作る両腕の動き方
- 最短時間でトップを作る体幹部の動きと股関節の連動
- コントロールを良くする左右半身の動き
- 実際に投げるプロセスの説明
- 拾って外旋内旋トップ練習
- 首回旋 ワップダウン体幹回旋トップ練習
- 低目左側ワップダウントップ練習
- 低目右側逆シングルトップ練習
- 左右を連動させる胸開閉スローイング練習
- 胸鎖関節ぐるぐるストレッチ 股関節ぐるぐるストレッチ
- ケトルベルトレーニング紹介
- 送球デモ
トレーニングには意図があります
問題点 | 修正トレーニング |
キャッチャーフットワークが悪い | 1.自由自在に動けるキャッチャーの構え方 |
キャッチングが悪い | 2.腕の筋力をすべて使い切る、かなり下からも捕れるキャッチングの腕の動き 11.低目左側ワップダウントップ練習 12.低目右側逆シングルトップ練習 |
ボールキャッチから送球までが遅い | 3.ボールの衝撃を吸収し、次の動きにつなげる体幹部の動き 8.実際に投げるプロセスの説明 9.拾って外旋内旋トップ練習 |
送球のトップが決まらない | 4.肩の壁、投げる腕のトップの位置を確認する 5.最短時間でトップを作る両腕の動き方 6.最短時間でトップを作る体幹部の動きと股関節の連動 |
送球のコントロールが悪い | 7.コントロールを良くする左右半身の動き 10.首回旋ワップダウン体幹回旋トップ練習 |
手投げの送球 | 13.左右を連動させる胸開閉スローイング練習 |
体が硬い | 14.胸鎖関節ぐるぐるストレッチ 股関節ぐるぐるストレッチ |
監修者
自然身体構造研究所所長 吉澤雅之(タイツ先生)
皇學館大学非常勤講師・朝日カルチャーセンター講師
著書 「タイツ先生のモノマネ野球教室」(白夜書房)
スポーツ技術雑誌連載
「野球小僧」「中学野球小僧」「サッカー小僧」
「ラグビー魂」「中学高校バスケットボール」
「月刊バレーボール」「ザゴルフ」
「スポーツイベント ハンドボール」
「ダンスファン」他
テレビ・映画出演 講演会多数。
チーム導入等、大量にご購入される場合はご相談願います。TEL0285-30-6151